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【19】第二次世界大戦中の経験

更新日:2024年11月11日

第二次世界大戦中、ポール・ゾールはグラウステリシャーの軍立病院でドワイト・ハーケンと共に勤務していました。ゾールはハーケンが兵士の心臓から弾の破片を取り除くのを目撃し、心筋が外部からの刺激に非常に敏感であることに気付きました。この経験から、彼は電気刺激を利用すれば心臓のブロックを持つ患者の突然死を防げるかもしれないと考えました。心臓の自然なリズムが失われた場合でも、電気刺激によって心臓が血液を拍出し続けることが可能だとしたのです。

ゾールは初めに、ホップスとカラガンが開発した刺激発生装置を動物実験に使用しました。この実験を通じて、彼は心臓に直接電極を当てる必要がないことに気づきました。高電圧を用いれば、電極を皮膚の上に置くだけで十分だとわかったのです。この方法は手間がかからず、より安全な手法であることが明らかになりました。そしてゾールは、この手法によって動物の心拍を完全にコントロールできることを確認しました。



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