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【25】セニングの挑戦

しかしこのような悲観的な見方に賛同しない人物が一人いました。その人物はスウェーデン人のアーケ・セニングです。セニングは、クラレンス・クラフォードの弟子であり、エンジニアリングに情熱を傾けていました。彼はスカンジナビア半島で初めて人工心肺装置と除細動器の開発に関わりました。

セニングが心臓の不整脈を知ることになった経験は苦痛に満ちた出来事でした。少年時代、セニングはテーブルランプを触って感電しかけました。その後、しばらくの間セニングは心室細動に苦しむことになり、心臓が停止したかのような感覚を覚えたこともありました。セニングは定期的にアメリカを訪れ、ビゲロウやリレハイと彼らの業績について議論しました。

セニングは地元の電気会社の技術者であるルーン・エルムクビストの協力を得て、ストックホルムのカロリンスカ・ホスピタルでペースメーカーの研究を個人的に始めました。セニングとエルムクビストは、バッケンの装置に似たペースメーカーを開発することからスタートしました。しかし、セニングは、外部の刺激発生装置に欠点があることにすぐに気付き、皮下に植え込むことができるくらい小型の装置を開発したいと考えました。


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