【38】初の除細動手術
- Heart Kids JAPAN
- 4月27日
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心臓の蘇生に関する科学は、クロード・ベックが1947年に手術中に最初に女性患者を除細動したことから始まり、その後も長い道のりがありました。8年後、ポール・ゾルが胸を切開せずに除細動を行う装置を考案しましたが、初期のモデルは交流電流を使用していたため、健康な組織に損傷を与えることや火傷を引き起こすことがありました。ドワイト・ハーケンはこの様子を「患者の心臓が焦げている」と表現しました。このため、電流の安全性が問題となりました。その後、バーナード・ローンとバルッチ・バーコウィッツの研究により、直流がより安全であることが示され、新しいタイプの除細動器が1961年に導入されました。これにより心室細動の治療だけでなく、重篤でない不整脈にも使用できるようになりました。
この新しい治療法は「カルディオバージョン」と名付けられました。最初に治療を受けた患者は頻脈があり、通常の治療は効果を示さなかった状態でした。強力な電気ショックを与えた結果、患者の心臓は正常なリズムに戻りました。これにより新しい治療法の効果が証明されました。

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