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【イベントレポート】「ハートキッズ教室2025 in さいたま」が開催されました
2025年11月22日、埼玉県では初めてとなる「ハートキッズ教室」を、さいたま市青少年宇宙科学館にて開催しました。小学生から高校生までのお子さんと保護者の皆さまにご参加いただき、心臓のしくみを学ぶワークや縫合体験など、医療の世界に触れるひとときを共有しました。 参加した子どもたちと保護者から、たくさんの声が届いています。 今回はその一部をご紹介させていただきます。 子どもたちの声 お医者さんは、いつもこんなにむずかしい手術をしてるんだと学びました。 100人に1人が心臓病で、医者だけじゃなくいろいろな人たちが医療にたずさわっているということがわかった。 心臓病の人が100人に一人という人数が意外に身近で驚きました。術中はこんなに分厚い服を着て、暑い中命を救っているのがかっこいいと思いました。 友達に心臓病の人がいて、あたたかい目で見守ってあげたいと思った。ペーパークラフトとシリコンの模型でわかりやすかった。 100人中1人を見つけたらあたたかい目でみていきたいと思う。手術の難しさがわかった。心臓移植ということも少し知れた。 他のイベントにも参加し
2025年12月22日


心臓移植の歴史 【27】ハーディの葛藤とその後の進展
章27: ハーディの葛藤とその後の進展 ハーディはこの移植手術を行うまで、長い間悩み苦しみ、同僚たちからもアドバイスを仰いだ。アメリカ国内では、心臓移植に対する強い敵意が渦巻いており、外科医や一般市民の多くから非難の声が上がった。20年後に書かれた彼の回顧録には、「家族と死別したかのようだった」と記されており、友人たちでさえ彼のもとを訪れても肺移植や心臓移植の話題を避けるようになっていた。彼が“タブー”を破ったことは明白だった。ハーディは、社会の受け入れ態勢が整うまで、2人目の患者に同様の手術を行わないことを決意した。 その頃、スタンフォード大学では2000マイル離れた場所で、ノーマン・シャムウェイが同様の結論に達していた。彼もまた、心臓移植の進展は社会的受容と倫理的成熟が必要不可欠であると理解していた。
2025年12月21日


年末年始の営業についてのお知らせ
いつも当団体の活動にご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。 年末年始の営業について、以下の通りお知らせいたします。 ■年末年始休業期間 2024年12月27日(土)~2025年1月4日(日) 上記期間中は休業とさせていただきます。 お問い合わせへの返信は1月5日(月)以降、順次対応させていただきます。 ■パルスオキシメーター貸し出しについて ・年内最終発送:2024年12月26日(金) ・発送再開:2025年1月5日(月)~ 休業期間中もウェブサイトからのお申込みは24時間受け付けておりますが、 発送対応は1月5日(月)以降、順次行わせていただきます。 ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
2025年12月17日


心臓移植の歴史 【26】移植の実施とその衝撃的な結末
章26: 移植の実施とその衝撃的な結末 ラッシュの心臓が停止し、人工心肺に切り替えられたことで、手術は本格的に始まった。ハーディとそのチームは、あらかじめ準備していたチンパンジーの心臓を摘出し、迅速にラッシュの胸部に縫合した。 手術自体は外科的に成功した。チンパンジーの心臓は拍動を始め、人工心肺の補助を減らしても血圧を維持できた。しかし、その心拍出量は限界に近く、ラッシュの身体の要求には完全には応えられなかった。 ラッシュは手術後の集中治療室で短時間ながら意識を取り戻したとされているが、やがて多臓器不全を起こし、術後約90時間後に死亡した。
2025年12月14日


心臓移植の歴史 【25】チンパンジー心臓の準備と倫理的葛藤
章25: チンパンジー心臓の準備と倫理的葛藤 ハーディは予備手段として、数週間前からチンパンジーの心臓を用いる準備を進めていた。彼はニューオーリンズで腎移植専門医のキース・リームツマを訪ね、サルの腎臓移植の臨床応用について情報を得ていた。リームツマは、人間の腎臓提供者が限られていたことから、チンパンジーの腎臓を移植する実験を成功させていた。 ハーディはこの発想に感銘を受け、チンパンジーの心臓も臨時の代替手段として使えるかもしれないと考えた。彼は4頭のチンパンジーを購入し、心拍出量などを測定。最も体格の大きい1頭の心臓は、1分間に約4リットルの血液を送り出す能力があり、小柄な成人であれば生存可能と判断された。 ラッシュの容体は悪化し、呼吸は機械的補助なしでは維持できない状態に陥っていた。その晩、ハーディは3人の ドナー 候補のうち、心停止が迫っている者がいないことを確認し、代替案として準備していたチンパンジーの心臓を使用する決断を下す。 大型のチンパンジーが麻酔下で準備され、ラッシュが手術台に運ばれた時、彼の脈拍は不整で血圧は測定不能なほど低下して
2025年12月7日


心臓移植の歴史 【24】ボイド・ラッシュへの手術とチンパンジーの心臓移植
章24: ボイド・ラッシュへの手術とチンパンジーの心臓移植 この空振りの後、1週間も経たないうちにハーディはついに本物の手術を行うことができた。1964年1月17日、ボイド・ラッシュという68歳の男性が、極度に悪化した循環不全で病院に運び込まれた。長年の高血圧により、彼の両足には 壊疽 が生じ、切断を余儀なくされていた。 循環器科の医師たちは、もはや移植しか望みがないと結論づけた。そして1月23日の夕方、ラッシュの心臓機能が急激に低下し始めた。ハーディは3人の潜在的な臓器提供者を選定した。彼らはいずれも脳損傷のため人工呼吸器に接続されていたが、依然として法的には「生存中」であった。 ハーディは、人工呼吸器を外すことで心停止を誘導すれば、殺人と見なされる可能性があることを理解していた。したがって、彼は「自然死した」ドナーの心臓しか使用しないと決意していた。しかし、必要なタイミングでそのような状況が訪れる可能性は極めて低いと見ていた。 【用語解説】 壊疽(えそ) 血流不全や破傷風菌などの感染によって、体の一部の組織が機能しなくなること。皮膚や筋肉が黒
2025年12月1日


心臓移植の歴史 【23】メディアの報道と幻の手術
章23: メディアの報道と幻の手術 1964年1月18日、世界中の新聞が一斉に報じた。「人間の心臓が移植された」──。 「人間にもう一つの心臓を移植するという挑戦的な試みがこの金曜日、ミシシッピの外科医たちによって行われた。移植した心臓は1時間の間機能した。これは世界で初めて成功した人間の心臓移植として知られるのだ。心臓は死亡した人物からのものだ。心臓は生き返り、そして心不全で死の淵にあった人の胸部に植え込まれたのだ。」 ──だが、これは事実ではなかった。病院スタッフの一人が、準備が整ったことを報道陣に漏らしたために起こった誤報だった。ハーディは実際には、患者の胸を開いた時点で通常の外科的修復で十分と判断し、移植手術そのものは行わなかったのだ。 とはいえ、この出来事は予行演習となった。手術そのものを除き、心臓移植のすべての手順をチームが経験したからである。
2025年11月30日


【イベントレポート】「ハートキッズ教室2025 in 愛媛」が開催されました
2025年10月11日、愛媛県松山市にて「ハートキッズ教室 2025 in 愛媛」を開催しました。今回は、認定NPO法人ラ・ファミリエさんとの共催により、四国で初めての開催となりました。 当日は、心臓病をもつお子さんや、医療に関心のある子どもたちが多数参加。会場には、愛媛大学の医学部生や医師の皆さんもボランティアとして駆けつけてくださり、地域の医療と子どもたちがつながる一日となりました。 小さな手で挑む、本物さながらの医療体験 ハートキッズ教室は、心臓の仕組みを学びながら、本物の医療器具を使った模擬手術に挑戦できる体験型学習プログラムです。 まずは、心臓の形や働きについて理解を深める3D心臓ペーパークラフトづくりからスタート。カラフルに色分けされたペーパークラフトで、心臓の作りや血液の流れを学びます。 その後は、医療用ガウン・手袋・マスクを身につけて模擬縫合体験へ。本物の手術器具を手にした瞬間、子どもたちの空気が一気に引き締まります。 「針を通すのが難しい!」 と、不安を覗かせながらも、外科医さながらの細かな動作に挑戦する姿は真剣そのもの。...
2025年11月20日


心臓移植の歴史 【22】臨床応用直前の挑戦と心臓移植の準備段階
章22: 臨床応用直前の挑戦と心臓移植の準備段階 1964年までには、シャムウェイは手術の外科的な要素はすべて揃ったと感じていた。病変のある心臓を取り出して新しい心臓を縫い付ける手術は、比較的確実に行えるようになっていた。...
2025年11月16日
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